チルトホイール・マウスを使う(その2)

Xでチルトホイール・マウスを使う方法.

2008/03/09追記: Xorg7.3 + evdev-1.2.0 以降を使う場合は、こちらを参照してください。

以前 http://d.hatena.ne.jp/pyopyopyo/20060409/p2 にて,xorgでUSBマウスを使う方法,特にホイールのチルト情報を使う方法を調べたが,もっと賢い方法があった.結論から言うとxorg-x11のevdevドライバは,チルトホイールを自動認識するのだった.今までのX11R6のように,いちいちマウスのデバイスファイル名や,ボタン数を記述する必要もなく,xmodmapでボタンの割り当てを変える必要さえないのである.

xorgでevdevドライバを使う場合,マウスに関する設定は,
/etc/X11/xorg.conf に以下のように書くだけ.

       Section "InputDevice"
         Identifier "mouse"
         Driver "evdev"
         Option "evBits"  "+1-2"
         Option "keyBits" "~272-287"
         Option "relBits" "~0-2 ~6 ~8"
         Option "Pass"    "3"
       EndSection

これだけ.デバイスファイル名などは明記する必要は無い.この記述だけで,
マウスは自動認識するし,ボタンの数や,チルトホイールも認識する.そして,USBのhotplug(活線抜挿)にも対応してくれる.

同様の方法で,evdevを使うとキーボードも自動認識できる.

       Section "InputDevice"
         Identifier "keyboard"
         Driver "evdev"
         Option "evBits"  "+1"
         Option "keyBits" "~1-255 ~352-511"
         Option "Pass"    "3"
       EndSection

2007/2/22 追記

キーボードとマウスの組み合わせによっては,マウス側の

         Option "evBits"  "+1-2"

         Option "evBits"  "2"

と変更しないといけない場合もあるようです.

2008/1/2 追記

xf86-input-evdev-1.2.0 以降では evdev の設定方法が変わるようです.こちらを参照してください。