[linux][debian] チルトホイール・マウスを使う(その3、Xorg 7.3 + evdev の場合)

Xorg 7.3でマウスの設定方法が変わりました。

まず基本的にXorg 7.3以降ではマウスの設定は不要になります。マウスだけでなくキーボードやディスプレイと言ったすべてのデバイスが自動認識されます。そのため /etc/X11/xorg.conf を消しても X は起動します。

Xが自動認識したデバイスには、汎用のドライバが割り当てられます。たとえばマウスであれば、汎用のマウスドライバ mouse_drv.so が割り当てられます。

ただし、チルト機能を使うためには、汎用ドライバ mouse_drv.so ではなく、専用ドライバ evdev_drv.soを使う必要があります。そこで、 /etc/X11/xorg.conf で以下のように設定を行います。

Section "InputDevice"
         Identifier "MyMouse"
         Driver "evdev"
         Option "Device"  "/dev/input/by-id/usb-Microsoft_Microsoft_IntelliMouse_Explorer-event-mouse"
EndSection

Option "Device" で指定するファイル名は、使用するマウスによって異なります。使いたいマウスをLinuxマシンにつなぐと、動的に /dev/input/by-id/デバイス名-event-mouse というファイルができるので、それを指定すればOKです。上記の例は、MicrosoftのIntelliMouse Exploere の場合です。

これで

  • IntelliMouse は evdev ドライバ
  • その他のマウスは mouse ドライバ

と自動的に認識されます。ホットプラグにも対応します。