VMware Server 2.0 をコマンドラインから操作する方法

9月末にVMware Server 2.0がリリースされました*1

VMware Server 2.0は、ゲストOSの設定/起動などを行うインターフェイスとして

と2種類のUIを提供しています。

ここで後者の vmware-vim-cmd を使えば、ゲストOSの電源ON/OFFと言った単純な操作は、コマンド一つで行えます。かなり便利なので、以下方法をまとめます。

vmware-vimsh

vmware-vimsh は、対話型のシェルとして実装してあります。

まず root になって、vmware-vimsh を起動すると

# /usr/bin/vmware-vimsh

以下のようなプロンプトが表示されます

[/]$ 

ここで[TAB]を押すと、設定可能な属性値がディレクトリ/ファイルのように出力されます

hostsvc/      vmsvc/        csinfo        help          puload        
internalsvc/  ?             csls          pinfo         puse          
proxysvc/     argtype       csuimport     pload         quit          
solo/         cls           echo          ploadpath     sleep         
vimsvc/       csimport      exit          pls           source    

たとえば設定済みのゲストOSの一覧を見る場合には

[/]$ vmsvc/getallvms

とします。出力は以下のようになります。

Vmid      Name                             File                           Guest OS     Version   Annotation
16     Linux 2.6.x   []  /path/to/linux.vmx   ubuntuGuest   vmx-07              

このように各ゲストOSには、vmid という識別子が振られています

このvmidを使うと、たとえばvmidが16であるゲストOSが起動しているかどうかを

[/]$ vmsvc/power.getstate 16

というコマンドで調べることができます

良く使いそうなコマンドとしては、

コマンド 動作
vmsvc/getallvms ゲストOSの一覧表示
vmsvc/power.on vmid 電源ON
vmsvc/power.off vmid 電源OFF
vmsvc/power.reboot vmid 再起動
vmsvc/power.suspend vmid サスペンド

があります

またオンラインヘルプが

[/]$ help コマンド

で参照できるので、いろいろ漁ってみましょう。

vmware-vim-cmd

実行するコマンドがすでに判っている場合は、対話型のシェルを使わず、vmware-vim-cmd を使います

たとえば、ゲストOSを起動する場合は bash 等から直接以下のコマンドを実行すればOKです

# vmware-vim-cmd vmsvc/power.on 16

まとめ

VMware server 2.0 では、ゲストOSの電源ONのような単純な操作は、

# vmware-vim-cmd vmsvc/power.on 16 

とコマンド一発で行えます。web ui は使うまでも有りません。

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