古い Linux ディストリビューションや,組み込み環境に git を install する方法をまとめます.同じ手順で,レンタルサーバにもインストールできます.
gitの開発が始まったのは 2005年なので,それ以前のディストーション,例えば 2003年公開の Redhat 9 などでは git の rpm パッケージが用意されていません.また組み込み環境ではディスク容量を節約するために git の必要最低限の部分だけをインストールしたい場合もあります.
そういう時は,以下の方針で git を自前ビルドしてインストールするのがおすすめです.意外と簡単です.
方針
インストール方法
ソースコードをダウンロード
以下のURLから,tar.gz形式のアーカイブが入手できます
https://github.com/git/git/releases
展開&とりあえずビルド
$ tar xvfz git-2.3.6.tar.gz $ cd git-2.3.6 $ make prefix=~/local
エラーが出たら・・・
Makefileに詳細な説明がありますが,Makefileの変数でGUI等のオプション機能を無効にできます.
例えば curl 関連でエラーが出たら,curl関連のオプションを無効にします
$ make prefix=~/local NO_CURL=1
この繰り返しで,どんどん機能を無効にしていきます
よくわからなかったら,とりあえず以下のコマンドを実行しましょう
$ make prefix=~/local NO_NSEC=1 NO_TCLTK=1 NO_HMAC_CTX_CLEANUP=1 NO_CURL=1 NO_MSGFMT=1 NO_GETTEXT=1 prefix=~/local
エラーが出なくなったら,install します.makeのコマンドの末尾に install をつけて,再度make を実行するだけです
$ make prefix=~/local NO_NSEC=1 NO_TCLTK=1 NO_HMAC_CTX_CLEANUP=1 NO_CURL=1 NO_MSGFMT=1 NO_GETTEXT=1 prefix=~/local install
あとは ~/local/bin にパスを通せば作業はおしまいです