svnからgitへの移行方法

久しぶりにSubversionリポジトリをgitに移行したので手順をまとめておきます

2020/11/30 追記.加筆したエントリ http://pyopyopyo.hatenablog.com/entry/2020/11/30/154224
を新しく用意しました.

subversion側の状況を確認する

SVNでcheckout済みの作業ディレクトリにて,svn リポジトリのURLやパスを確認します

$ cd SVNの作業
$ svn info
  • URL: svn+ssh:///サーバ名/hogehoge/src/trunk
  • Relative URL: ^/src/trunk

SVNリポジトリは サーバ上の hogehogeディレクトリにあり,
SVNリポジトリの直下には src というディレクトリ,その下に trunkというディレクトリがあることがわかります

src ディレクトリの中身を確認します

$ svn list ^/src/
branches/
tags/
trunk/

trunk, branches, tags というディレクトリがあります.つまりこのリポジトリSVNの標準的な構成になっています.

このような標準的な構成のSVNリポジトリは以下の手順で簡単にgitに移行できます.

また変則的な構成の場合でも,以下の手順を参考に git svnのhelpを読みながらオプションを大量に指定すればgitに移行できます

git側の準備

git のサブコマンド git-svn を使います.インストールされてない環境も多いので,予め確認&追加インストールしておきます.

まず試しに起動してみます.インストール済みならヘルプが表示されます.

未インストールの場合は 以下のようなエラーメッセージが出ます

$ git svn 
git: 'svn' is not a git command. See 'git --help'.

この場合は追加インストールします.debian とか ubuntu なら

$ sudo apt install git-svn

でOK

SVNからgitへの変換

$ git svn clone --stdlayout  --prefix=svn/ [svn-repo] [git-dir]

[svn-repo]は,上記の svn infoで調べたURLです.
上記の例に従えば svn+ssh:///サーバ名/hogehoge/src/ になります

オプションの意味は以下の通りです

  • [svn-repo]は tagsやtrunkがある標準構成になっているので --stdlayout をつける
  • svn由来のブランチで有ることを示すため "--prefix=svn/" をつけます.これで git の remote-tracking ref が refs/remotes/svn/ となります.

[git-dir]は出力先ディレクトリ名です. ここに作業デレクトリが作成されます

確認

ログやブランチの状況を確認します

$ git log
$ git branch -a