概要
環境変数 PULSE_SINK を使うと,音声出力デバイスをかんたんに切り替えることができる
たとえば
$ PULSE_SINK=<出力デバイスの番号> <コマンド>
とすると,コマンド単位で出力先を変更できる.
出力デバイスの番号を調べるには以下のコマンドが便利
$ pacmd list-sinks | grep -e 'name:' -e 'index:'
たとえば
- 内蔵オーディオ
- HDMI接続のディスプレイ付属のスピーカー
の2つの出力デバイスが存在している場合,以下のような出力が得られる
$ pacmd list-sinks | grep -e 'name:' -e 'index:' * index: 1 name: <alsa_output.pci-0000_00_1b.0.analog-stereo> index: 2 name: <alsa_output.pci-0000_03_00.1.hdmi-stereo-extra1>
この場合
$ PULSE_SINK=1 firefox
とfirefoxを起動すれば,firefox の音声は内蔵オーディオデバイスから出力され
$ PULSE_SINK=2 ゲーム
とゲームを起動すれば,ゲームの音声はHDMI接続のディスプレイから再生されるようになる
PULSE_SINKを指定しない場合はデフォルトのデバイスが選択される.上記の例だと * index: 1 の部分で表示されている"*"(アスタリスク)がデフォルトを表していてる.つまり PULSE_SINK=1 がデフォルトの挙動となる.