systemd 以前の"古い"Linuxでは、テンポラリディレクトリといえば /tmp で、環境変数 $TMPDIR が /tmp を指していました。
systemd 以降の今どきのLinuxは、テンポラリディレクトリは /run/user/$UID であり、環境変数 $XDG_RUNTIME_DIR が/run/user/$UIDを指すようになっています。
/run/user/$UID の実体は tmpfs 、つまり ram disk です。
login時に systemd の logind が /run/user/$UID を作成し、環境変数 XDG_RUNTIME_DIR を設定しています。
/run/user/$UID の上限サイズは設定ファイル /etc/systemd/logind.conf で設定されています。
# RuntimeDirectorySize=10%
デフォルトでは搭載メモリの10%までが /run/user/$UIDとして利用可能です。
一時的に /run/user/$UID ディレクトリのサイズを大きくする方法
mount でremountすればサイズを変更できます。すでに存在しているファイルは消えずに、そのまま残ります。
$ sudo mount -o remount,size=32G,noatime /run/user/1234
恒久的に /run/user/$UID ディレクトリのサイズを大きくする方法
例えば50%までメモリを使いたい場合は /etc/systemd/logind.conf
RuntimeDirectorySize=50%
とします
設定は次回ログイン時から反映されます。ログアウトすると今ある /run/user/$UID は削除され
新しいUIDで/run/user/$UIDが作成されます。