Linuxカーネルのソースコードを読む(その6: git 経由でカーネルソースを高速に入手する方法)

git経由で Linuxソースコードを高速に入手する方法です

初回 clone

とすると

以下のコマンドでソースコードが入手できます

$ git clone --depth 1 --branch v6.3.1  git://git.kernel.org/pub/scm/linux/kernel/git/stable/linux.git linux-stable

"--depth 1"を付けることで必要最低限のファイルだけダウンロードします.これでディスク容量&ダウンロード時間を節約できます.

2回目以降

すでにclone済みにディレクトリがある場合は 以下のコマンドでブランチを切り替えます

たとえば 5.1.3 に切り替えたい場合は

$ git fetch --depth 1 origin tag v5.1.3
$ git checkout tags/v5.1.3

"--depth 1"を付けることで必要最低限のファイルだけダウンロードします.これでディスク容量&ダウンロード時間を節約できます.

手元の作業ファイルの削除

$ git clean -xdf 

あたりを実行するとバッサリ削除できます

タグの一覧を見る

Web経由で見たほうが楽です

kernel/git/stable/linux.git - Linux kernel stable tree

バージョン間の差分を見る

fetch済みなら git diff ですぐに差分が見れます

fetch済みのタグの一覧を出して

$ git tag -l 
v6.3.1
v5.1.3

タグを指定して git diff を実行します

$ git diff v6.3.1
$ git diff v5.1.3

fetch済みで無い場合はWeb経由で見たほうが楽です

kernel/git/stable/linux.git - Linux kernel stable tree