macbook(つまりmacOS)はbluetooth接続のイヤホンやヘッドセットの音質が悪くなる場合があります.
例えば,Windowsとペアリングしたときは問題がないのに,同じデバイスをmacにペアリングすると音が悪くなりことがあります.
以下この問題の解決方法をまとめます.
macOS でbluetoothの音質が低下する原因
bluetoothオーディオが使うコーディックには,SBC,AAC,aptX,LDAC があります
表でまとめるとこんな感じです
コーディック名 | 概要 | 特徴 |
---|---|---|
SBC | bluetooth標準のコーディック | 全てのbluetoothオーディオ機器が対応 |
AAC | Apple製品での標準コーディック | SBCより高音質 |
aptX | CSR社が開発したコーディック | AACより高音質 |
LDAC | ソニーが開発したコーディック | ハイレゾに対応しているらしい |
ところがイヤホンやヘッドセットが aptX に対応している場合でも,macOSはなぜかaptXを無視して,自動的にAACを選択する場合があります.具体例を挙げると,ヘッドセットでマイクをオンにするとAACが選択されます.
macOSでイヤホン・ヘッドセットの音質が低下するのは,このコーディックの自動切り替えが原因です.
解決方法
この問題はコーディックを aptX に固定するだけで解決します.
aptXに固定するには,以下のコマンドを実行します.
$ sudo defaults write bluetoothaudiod "Enable AptX codec" -bool true
これで解決です.bluetoothをペアリングし直すと,aptXが選択され,音質が改善するはずです.
なお設定を確認したい場合は,以下のコマンドを使います
$ sudo defaults read bluetoothaudiod
aptX codec が有効の場合は以下の出力になります
{ "Enable AptX codec" = 1; }