Windows Vista SP1 RC1 のインストールに失敗した場合の対処方法

Windows Vista Service Pack1 Release Candidate 1 (以下SP1 RC1)のインストールが失敗する場合の対処方法について調査してみました

なお、MicrosoftのFAQ*1によるとVista SP1 RC1 refresh は SP1 RC1 のバグフィックス版であり、
SP1 RC1がすでにインストール済みで正常に動作している場合は、わざわざ SP1 RC1 refresh に更新する理由はない、とのことです。

エラーコード 0x80092004 で失敗した場合

SP1 RC1のインストールが エラーコード 0x80092004 で失敗した場合は、多くの場合、一時間以上vistaを起動したあとで再度RC1をインストールするだけで解決します。

これはvistaに組み込まれているTrustedinstallerというサービスが、その処理に一時間もの時間を必要とするためです。

またTrustedinstallerが正常に起動していない場合は、以下の手順で手動で再起動します

  • 1) サービスパック本体以外のアップデートをすべて適用して、再起動する
  • 2) cmd.exe を管理者権限で起動
  • 3) 以下のコマンドを順番に実行
 net stop trustedinstaller
 net start trustedinstaller

ただし、この方法でTrustedinstallerを再起動しても、30分から一時間ほどは待つ必要があります。

また上記の手順でTrustedinstallerを再起動してもなお問題が解決できない場合もあります。その場合はMicrosoftのFAQ*2にあるようにマイクロソフトの人に助けてもらいましょう(!)。なんとマイクロソフトの人に直接メールを送ると、個別に対処スクリプトを送ってくれるそうです。

エラーコード 80004005 で失敗した場合

SP1 RC1 のインストールに失敗した場合、80004005 というエラーコードが出る場合があります。

このエラーコードは、何かしらエラーが出たという意味しかもたず、原因を特定できるような情報は持ちません。

原因を調べるには、ログ "C:\Windows\Logs\CBS\CBS.log" を見ます。このログを"Error" で検索すると見つかるエラーメッセージから、エラーの原因を絞りこむことができます。

以下、エラーメッセージごとの対処方法について、net上の情報を片っ端からメモしていきます。

対処方法(ログにFirewall関連のエラーがある場合)

Windows Firewall のサービスを一時的にとめるとインストールできる場合があるようです。

対処方法(ログにダウンロードしたファイルが壊れていた旨のエラーがある場合)

以下の方法で、ダウンロードした一時ファイルを削除すると解決する場合があるそうです。
http://d.hatena.ne.jp/pyopyopyo/20080118/p2

対処方法(Antivirus ソフトがインストールされている場合)

Antivirus ソフトを一度削除 or 無効にするとインストールできる場合が報告されています。

対処方法(WAN Miniport device が悪さをしている場合)

WAN Miniport device を一旦削除するとインストールできる場合があるようです

具合的には 管理者権限で cmd.exe を実行して、以下のコマンドを実行します。

netcfg -e -u ms_sstpminiport

インストール後 missing ntoskrnl.exe 0xc0000098 のエラーでブートしなくなった場合

SP1を導入後、missing ntoskrnl.exe 0xc0000098 のエラーでvistaがブートしなくなる場合もあるそうです。

その場合は、vista 起動時にF8キーを押して、コマンドプロンプトを起動し、以下のコマンドを実行すると修復できる場合があるようです。

 chkdsk C: /F

最後に、参考になった情報元のURLです。

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