ノートPCを数年使っていると、下の写真のように液晶ディスプレイの発色が悪くなり、赤みがかった表示になってきます。この症状は、ディスプレイのバックライトを交換するだけで、直ります。
バックライト交換前 | バックライト交換後(写真映りが悪いですが、人間の目でみれば新品同様です) |
このバックライトの交換作業は、業者に頼むと、2万円程度かかります。結構高いです。この際、新しいノートPCを買おうかな、という気分になってしまいます。
ところがこのバックライト、部品自体は600円で市販されています。通販で購入しても送料込みで1000円でおつりが来ます。そこで、自分でバックライトの購入&交換作業を行い、液晶ディスプレイを復活させてみました。以下、手順を紹介します。
まずノートPCの分解
ノートPCを分解して、交換が必要な部品を調べます。
ノートPCには右の画像のような液晶モジュールが入っています。バックライト - Wikipediaによると、ノートPCの液晶ディスプレイは、冷陰極管を使い、エッジライトという方式で、ディスプレイを発光させています。今回修理したノートPCでもエッジライト方式が取られていて、長さ235mm、直径 2.0mm の冷陰極管が使用されていました。
また、冷陰極管にはリード線が2本半田付けされていました。私は半田ゴテ持っていないので、道具は友人に貸してもらうことにしました。
冷陰極管の購入
インターネットで検索したところ、 yahooオークションに、 長さ240mm、直径2mm の冷陰極管(新品)を一本600円で出品している業者さんがいました。相場としては600円から2000円ぐらいのようです。私の場合は、部品代+振り込み手数料+送料 で合計 940 円で、冷陰極管を入手できました。
インターネットの情報によると、冷陰極管はシャープペンシルの芯なみに折れ易いとのことで、購入時は予備に数本買っておいた方が良いという話もありましたが、とりあえず1本だけ購入してみました。
復活
というわけで、無事ディスプレイは復活しました。
半田ゴテ等の道具は友人から借りたので、掛った費用は940円ですみました。
感想としては少々手先が器用でないと作業は難しいかも知れません。また、取り外した冷陰極管をためしに指で軽く曲げたところ一瞬で粉々に砕け散ってしまいました。作業中に冷陰極管が割れてしまう可能性もあるので、冷陰極管は予備も含めて2本ぐらい買っておいたほうが良いと思います。