USB接続のSSD/HDDのSMART情報を見る方法

HDDやSSDの健康状態はS.M.A.R.T情報を調べると確認できます.ところが外付けドライブなどでは少し工夫しないとSMART情報が見えない場合もあります.

SMART情報が見えない理由

これは,PCとHDD/SSDとの接続に以下のような様々な組み合わせがあって

  • CPU → SATAコントローラ → HDD/SSD
  • CPU → USBコントローラ → 外付ドライブ( その中のSATAコントローラ → HDD/SSD)

その組み合わせによってSMART情報をやり取りする仕組みが異なっているためです.

よく使われる接続方式

ATA
SATAeSATAはこれに該当します
SCSI
最近はあまり見なくなりました.古いサーバ機だといまだにSCSIかもしれません.
nvme
NVM Express 方式です.つまり NVMe.今後の主流になると思います
sat
SCSI to ATA Translation の略です.USB接続の外付けHDDなどは大抵これになります.

smartctl コマンドのオプション

接続形式を明示的に指定するには,smartctl に -d オプションを付与します.

"-d" オプションのデフォルト値はautoです.例えば,/dev/sdaとして認識されているドライブのSMART情報を見る場合は,

$ sudo /usr/sbin/smartctl -a /dev/sda

を実行しますが,これは

$ sudo /usr/sbin/smartctl -d auto -a /dev/sda

を実行したことになります.

USB接続の外付けケースや,USB変換ケーブルを使っている場合は,とりあえず sat を指定するとうまくいくことが多いです.

$ sudo /usr/sbin/smartctl -d sat -a /dev/sda