doxygen*1 と言えば、cやc++のソースコードからドキュメントを自動生成する便利なソフトウェアです。この doxygen、ここ1年ぐらいですごく改良されています。ちょうど昨日(2010/6/15)に最新版の 1.7.0 がリリースされたので、この機会に最新版に乗り換えて、新機能の恩恵にあやかりましょう。
と言うわけで最近の目玉を二つ。
- その1: "使いやすい"検索機能
最近のdoxygenは検索機能が付いています。
これはMSDNのオンラインヘルプのような感じで、関数名・変数名でマニュアルが検索できるものです。前方一致で検索するので、たとえば getと入力すれば、即getterの一覧が表示されます。
そして、この機能はブラウザのjavascriptやDHTMLを駆使して実現してあるので、わざわざビューア類を追加インストールする必要もありません。
すばらしい!!!
この機能を有効にするには
Doxyfile に以下の行を追加するだけです(7/6修正。オプションが間違っていました)
SEARCHENGINE = YES
- その2: 猛烈な高速化
昔のdoxygenは結構重いプログラムでしたが、最近のdoxygenは非常に高速にドキュメントを生成します。
これはアルゴリズムの改良はもちろんですが、 マルチコアにも対応してて、
finalizing index lists... Generating dot graphs using 9 parallel threads... Running dot for graph 1/29 Running dot for graph 2/29 Running dot for graph 3/29
と利用可能なCPUの個数に合わせて、自動的に並列処理するようになったからです。まあ、make -j とかと同じ事を今更実現しただけではありますが、従来のdoxygenに比べれば劇的に早くなりました。