スピーカーの音質を測定する方法

ピンクノイズを再生して,スマホのアプリで音のスペクトルを確認することで,音の再現性をグラフでチェックします.簡易的ですが,音の違いがグラフで比較でき,便利です.

以下,方法をまとめます.

/usr/bin/speaker-test (alsa-utils)

alsa-utils というパッケージに speaker-test というコマンドが用意されています.

コマンドラインで実行するだけで,テスト用信号が再生できます.

$ speaker-test 

左右のスピーカーから音を出す場合は,チャンネル数を2にします

$ speaker-test  -c 2

ハイレゾを試したい場合は --rate オプションでサンプリング周波数を設定します
例えば96KHzなら

$ speaker-test --rate  96000

ハードウェアが対応してない場合はエラーが出るはずです.


テスト信号はデフォルトでは正弦波です.音の高さ,つまり周波数は-fで指定します

$ speaker-test --rate  96000 -f 1000

音質の簡易測定

speaker-test コマンドに "--test pink"をつけるとピンクノイズが再生できます。

$ speaker-test --test pink

ピンクノイズのスペクトルはこういう形になります。
ja.wikipedia.org
スペクトルがこの形に近ければ近いほど、音の再現性が高い、という目安になるのでピンクノイズはオーディオ機器のテストでよく利用されています.

スペクトルの測定は,スマホのアプリを使う方法が一番簡単です.

アプリは「サウンドスペクトル アナライザ」で検索すると色々出てきます.私はこれを使っています

Noise Spectrum Logger

Noise Spectrum Logger

  • Yukiko Iwai
  • 教育
  • 無料
apps.apple.com

アプリといっても,いわゆる中華オシロスコープのスペアナ機能ぐらいの性能はあります.簡易測定と割り切れば十分実用的な方法と言えるでしょう.