bmobile を linux で使うには,
- ppp を使う方法
- ppxp を使う方法
と,二つの方法がある.
カードの認識
ppp を使うにしても, ppxp を使うにしても,先ずはカードを使うためのモジュール(いわゆるドライバ)が必要.
と言っても,最近のカーネルなら,カードを刺すだけで,勝手にモデムとして認識されて,必要なモジュールがロードされる.カードを刺して,
$ dmesg
などでカーネルのメッセージを読めば,認識したかどうか,デバイスファイル名が確認できる.
ちなみに手元のPCでは,serial_cs というモジュールが組み込まれ, /dev/ttyS1 というデバイス名をつけていた.
ppp で bmobile を使うための設定
以下の設定ファイルを用意して
$ /usr/sbin/pppd call bmobile
と実行すると,ダイアルアップ接続できる.
接続の設定ファイル
/etc/ppp/peers/bmobile
lock #debug #nodetach ttyS1 multilink 115200 crtscts user ”ユーザ名” noipdefault defaultroute connect '/usr/sbin/chat -v -f /etc/ppp/chat-bmobile'
接続の設定ファイル
/etc/ppp/chat-bmobile
ABORT "NO CARRIER" ABORT "NO DIALTONE" ABORT "ERROR" ABORT "NO ANSWER" ABORT "DELAYED" ABORT "BUSY" TIMEOUT 10 '' "\rATZ" 'OK' "\rAT&F" 'OK' "\rAT&FV1&D2&C1" 'OK' "\rATS0=0" 'OK' "\rAT@O64" 'OK' "ATDT0570570138##64" CONNECT ''
パスワード
/etc/ppp/pap-secrets
”ユーザ名” * ”パスワード” *
ppxp で bmobile を使うための設定
以下の設定ファイル,パスワードを用意して
$ ppxp bmobile -C connect
と実行すると,ダイアルアップ接続できる.
うまく行かない場合は ログファイルを 確認しながら作業するとよい.
$ tail -f ~/.ppxp/log/bmobile.log
デバイスファイル /dev/ttyS1 をオープンするので /dev/ttyS1 を読み書きできる権限さえあれば,一般ユーザでも ppxp コマンドは起動できる.
モデムの設定ファイル
~/.ppxp/model/bmobile
include standard Name "BMH10-J" MaxDTESpeed 115200
接続の設定ファイル
~/.ppxp/conf/bmobile
source modem set SERIAL.MODEM bmobile set IDLE.INIT 0 set LOG.FILE bmobile.log set LOG.LEVEL all set LOG.LEVEL - dump set DIAL.RATE 100 set DIAL.TIMEOUT 90000 set LINE /dev/ttyS1 set DIAL.LIST 0570570138##64 set AUTH.PASSWD CHAP set IP.VJ yes
認証用パスワードの登録
ppxp コマンドを起動して,以下のコマンドを実行
ppxp> passwd bmobile
Name: ******
Password: ******
パスワードは ~/.ppxp/passwd というファイルに保存される.