Linuxで日本語文字が中華フォントになる場合の対処方法

ブラウザやGUI上の文字が奇妙なフォント,いわゆる「中華フォント」で表示される場合があります.

これは,中華フォント,つまり繁体字簡体字のフォントがインストールされている場合に起こる症状です.

この症状は

  1. 中華フォントをアンインストールする
  2. 中華フォントを使わないようにする

などの方法で回避できます.

今回は,後者の「中華フォントを使わないようにする」設定を紹介します.

fontconfig の設定

Linuxでは基本的に fontconfig というパッケージがフォントの管理を行っています.

fontconfig の設定ファイルは以下の場所にあります

今回は後者の ~/.config/fontconfig に設定ファイルを用意します

fonts.conf の作成

まず ~/.config/fontconfig/fonts.conf を作成します

fonts.conf はXML形式のファイルです.雛形は以下の通り

<?xml version="1.0"?>
<!DOCTYPE fontconfig SYSTEM "fonts.dtd">
<fontconfig>

  <selectfont>
    <rejectfont>
      <glob>無視したい中華フォントのファイル名</glob>
    </rejectfont>
  </selectfont>
</fontconfig>

例えば中華フォントとして /usr/share/fonts/truetype/arphic* 以下のフォントを無視したい場合は

  <selectfont>
    <rejectfont>
       <glob>/usr/share/fonts/truetype/arphic*/*</glob>
    </rejectfont>
  </selectfont>

と書きます.